映画『51(ウーイー) 世界で一番小さく生まれたパンダ』公式サイト

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解説・ものがたり

その夏、小さな奇跡が起きました
超未熟児パンダとお母さんパンダの切ない絆

体重わずか51グラムという世界で一番小さい超未熟児のパンダとして生まれた「ウーイー」(中国語でウー=5,イー=1の意)。ここで描かれるのは、通常の1/3の大きさで、動いていることさえ不思議なか弱い命をつなげようと奔走する飼育員、明らかにされる自然界の厳しい掟、そして母と子の切ない絆。過酷な運命の中でも一生懸命に生き、そしてけなげに成長しようとするウーイーの姿からは、生きる勇気と命の大切さが伝わってきます。

見たこともない映像で紐解く“誰も知らないパンダの世界”

中国・成都にあるパンダ研究基地で記録された膨大な映像資料からは、現代の私たちが抱える問題にも通じるパンダの生態が浮かび上がってきます。パンダの世界にも「想像妊娠」や「育児放棄」があって、子育てが出来ないお母さんパンダがいるのと同時に、自分が産んでいないコパンダを育てる「代理母」のような存在もいるのです。そんなお母さんパンダの悩み苦しむ姿とコパンダに示す深い絆と愛情は、強い共感と感動を呼びおこします。

2012年、日中国交正常化とパンダ初来日40周年の年

監督は本作が初の長編作となる塩浜雅之。映画ナレーター初挑戦の長谷川潤が柔らかく温かい雰囲気を作品に加え、NHK大河ドラマ「平清盛」も担当し今最も注目を集める書道家金澤翔子が題字を書き上げ、主題歌「翼をください」でミゲル君が明日への希望を歌い上げます。そしてパンダ大好き!な日本人だからこそ、人と人とのつながりの大切さにあらためて想いを馳せている今、何百万年と生き続けて来たパンダの愛情と絆が、心を強く揺さぶります。