1986年、テレビマンユニオンに参加以降、数々のドキュメンタリー番組を手がける。演出の他プロデュースでも、多くの優れた映像作品を生み出す。綿密な取材に基づいた構成、演出には定評があり、各局から指名を受ける数少ないディレクターである。NHK「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日~8月6日」は放送後に多くの反響を呼び、サンダンス映画祭ではノミネートこそ逃すものの国内外の選考委員に高く評価された。2012年元旦から放送されたNHK大型ドキュメンタリードラマ「開拓者たち」(全4話)や東日本大震災被災地でロケを敢行した「ラジオ」など、ドキュメンタリーで培った独自の演出方法は、俳優陣からも絶大な信頼を得ている。
【主な受賞作】
■「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日~8月6日」
脚本・演出(2009年 NHK-BSハイビジョン特集)
● 第27回ATP賞テレビグランプリ2010 総務大臣賞、ドラマ部門優秀賞
■「開拓者たち」全4回(主演 : 満島ひかり)脚本・演出
(2012年 NHK-BSプレミアム 大型ドキュメンタリードラマ)
● 第49回ギャラクシー賞テレビ部門奨励賞
● 第29回ATP賞テレビグランプリ2012 総務大臣賞
■「ラジオ」(脚本 : 一色伸幸)演出
(2013年 NHK総合 特集ドラマ)
● 第68回文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞
● 第50回ギャラクシー賞テレビ部門優秀賞
● ドイツ・ワールドメディアフェスティバル エンターテインメント
ドラマ部門金賞
● シカゴ国際映画祭テレビ賞(アメリカ)長編テレビ映画部門 金賞
● 国際エミー賞テレビ映画部門ノミネート 他多数受賞
1952年、東京都生まれ。成蹊大学文学部卒業。89年「妻の女友達」で第42回日本推理作家協会賞、96年「恋」で第114回直木賞、98年「欲望」で第5回島清恋愛文学賞、2006年「虹の彼方」で第19回柴田錬三郎賞、12年「無花果の森」で第62回芸術選奨文部科学大臣賞(文学部門)、13年「沈黙のひと」で第47回吉川英治文学賞を受賞。「無伴奏」「千日のマリア」「モンローが死んだ日」など著書多数。
映画『華麗なる一族』(74/山本薩夫監督)に撮影助手として参加以来、映画・CM・ドキュメンタリー映画などの撮影に従事。その後、フリーランスカメラマンとして活動。ドキュメンタリーを中心に映画、テレビ番組の撮影を多数手がける。2009年、岸善幸監督と組んだ「少女たちの日記帳 ヒロシマ 昭和20年4月6日〜8月6日」(NHK BS-hi)がATP総務大臣賞を受賞。2012年大型ドキュメンタリードラマ「開拓者たち」(全4話)(NHK BSプレミアム)でも数々の賞を受賞。2013年ドラマ「ラジオ」(NHK)は文化庁芸術祭テレビ・ドラマ部門大賞ほか、シカゴ国際映画祭長編テレビ映画部門金賞に輝くなど海外でも大きな反響を呼んだ。
1965年東京都出身。東京藝術大学音楽学部作曲科卒業、同大学院修了。サウンドトラックを中心とした幅広いジャンルで活躍。映画『血と骨』(04)、『春の雪』『蝉しぐれ』(05)『利休にたずねよ』(13)で日本アカデミー賞優秀音楽賞、『闇の子供たち』(08)で毎日映画コンクール音楽賞、『レッドクリフPartⅠ』(08)で香港金像奨最優秀音楽賞を受賞。13年には、「東日本大震災復興支援・音楽プロジェクト 魂の歌」を発起人として立ち上げ活動の場を広げている。他に映画『殺人の追憶』(03)、『舞妓Haaaan!!!』(07)、『聯合艦隊司令長官 山本五十六』(11)、『許されざる者』『武士の献立』(13)、TVではNHK大河ドラマ「葵 徳川三代」(00)「義経」(05)等の代表作がある。